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第42巻 第3号 2009年3月 [目次] [全文 ( PDF 436KB)]
臨床経験

外傷性横隔膜破裂症例の検討

佐藤 太一, 千木良 晴ひこ, 加藤 岳人, 柴田 佳久, 鈴木 正臣, 尾上 重巳

豊橋市民病院外科

 1989年1月から2001年12月までに外傷性横隔膜破裂症例11例を経験した.年齢は2~85歳,男性8例女性3例,受傷原因は9例が交通事故であり,9例が合併損傷を伴っていた.破裂側は右側1例,左側10例であった.9例は術前診断可能であったが,2例は術中所見によって診断された.治療は11例全例に手術を施行し,開腹10例,開胸開腹1例であった.破裂部の修復は全例直接縫合を行った.死亡例は3例(大血管からの出血,肺損傷,脳出血)であったが横隔膜破裂そのものによる死亡例はなかった.外傷性横隔膜破裂症例は,すべて早期手術の適応であると考えられた.

索引用語
trauma, diaphragm rupture

日消外会誌 42: 334-338, 2009

別刷請求先
佐藤 太一 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科

受理年月日
2008年9月24日

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