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第42巻 第4号 2009年4月 [目次] [全文 ( PDF 985KB)]
症例報告

Nonsteroidal antiinflammatory drugs投与によると考えられた大腸穿孔・穿通の2例

中野 雅人, 飯合 恒夫, 寺島 哲郎, 川原 聖佳子, 岩谷 昭, 丸山 聡, 谷 達夫, 長谷川 剛1), 味岡 洋一2), 畠山 勝義

新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野, 同 分子細胞病理学分野1), 同 分子・診断病理学分野2)

 近年,非ステロイド性抗炎症薬(Nonsteroidal antiinflammatory drugs;以下,NSAIDs)により,下部消化管病変を発生しうることが明らかになってきた.今回,我々はNSAIDs投与によると考えられた大腸穿孔・穿通を2例経験したので報告する.症例1は75歳の女性で,lornoxicamにより横行結腸,下行結腸に穿通を来し,左半結腸切除術を施行した.症例2は72歳の女性で,sulpyrineにより終末回腸,横行結腸に穿孔を来し,S状結腸にも多発潰瘍を認めたため,回盲部,横行結腸,S状結腸の部分切除術を施行した.2例ともNSAIDs開始後1週間前後で穿孔・穿通を来しており,また穿孔・穿通部以外にも多発潰瘍を認めた.NSAIDsによる下部消化管穿孔・穿通例では,病変部が広く,非連続性で,複数ある可能性があるため,術中内視鏡の使用も含め,切除範囲の決定を慎重に行う必要があると考えられた.

索引用語
nonsteroidal antiinflammatory drugs, perforation, colon

日消外会誌 42: 404-410, 2009

別刷請求先
中野 雅人 〒951-8510 新潟市中央区旭町通1-757 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野

受理年月日
2008年10月22日

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