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第42巻 第5号 2009年5月 [目次] [全文 ( PDF 731KB)]
症例報告

真性腸石を伴ったメッケル憩室穿孔の1例

雄谷 慎吾, 宮田 完志, 湯浅 典博, 竹内 英司, 後藤 康友, 三宅 秀夫, 長澤 圭一, 大森 健治, 小林 陽一郎, 藤野 雅彦

名古屋第一赤十字病院外科, 同 病理

 症例は16歳の男性で,平成18年11月,下腹部痛のため当院を受診した.発熱と下腹部に圧痛,筋性防御を認め,血液検査で炎症反応を認めた.腹部CTで下腹部に拡張した腸と思われる構造物の中に,ニボーと外殻に石灰化を伴う物質を認めた.また,直腸膀胱窩に腹水を認めたため緊急手術を施行した.開腹すると,混濁した腹水と回腸末端より約90 cm口側に大きさ4.5 cmのメッケル憩室を認めた.憩室の基部は狭窄しこの近傍に穿孔を認めた.憩室切除術を施行したが憩室内に胆汁酸腸石を2個認めた.病理組織学的に憩室に異所性胃粘膜を認め,胃・小腸粘膜境界付近の小腸粘膜領域に穿孔を認めた.本症例の穿孔は異所性胃粘膜からの酸分泌,憩室基部の狭窄による腸内容のうっ滞,腸石による機械的刺激により引き起こされたと考えられる.

索引用語
Meckel's diverticulum, perforation, enterolith

日消外会誌 42: 561-565, 2009

別刷請求先
雄谷 慎吾 〒441-8570 豊橋市青竹町字八間西50 豊橋市民病院外科

受理年月日
2008年11月19日

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