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第42巻 第5号 2009年5月 [目次] [全文 ( PDF 755KB)]
症例報告

巨大リンパ節転移が発見の契機となった空腸カルチノイドの1例

山川 一馬, 藤川 正博, 根津 理一郎, 長谷川 順一, 三方 彰喜, 金 鏞国, 吉田 陽一郎, 吉川 澄, 川野 潔1), 田中 康博2)

大阪労災病院外科, 同 病理部1), 大阪府立急性期・総合医療センター外科2)

 症例は73歳の女性で,腹部腫瘤を主訴に受診し,腹部CTで上腸間膜動脈背側に9 cmの内部不均一に造影される腫瘍を認めた.小腸造影X線検査ではトライツ靭帯近傍の近位空腸に15 mmの圧排像を認めた.空腸gastrointestinal stromal tumorを疑い開腹手術を施行した.小腸間膜内にトライツ靭帯に接し径10 cmの腫瘍を認めた.同腫瘍に巻き込まれた空腸動静脈は結紮切離し,その支配領域である空腸240 cmとともに腫瘍を切除した.切除標本にて近位空腸に径19×19 mmの2型腫瘍を認めた.病理組織学的検索にて空腸病変は空腸カルチノイド,腸間膜内腫瘍はカルチノイドのリンパ節転移と診断された.術後1年10か月を経過した現在,再発なく外来通院中である.本邦において消化器原発のカルチノイド腫瘍のうち小腸に発生するものは4.3%と少なく,なかでも空腸原発は極めてまれである.今回,巨大腸間膜リンパ節転移が発見の契機となった空腸カルチノイドの1例を経験したので報告した.

索引用語
carcinoid, jejunum, lymph node metastasis

日消外会誌 42: 566-570, 2009

別刷請求先
山川 一馬 〒558-8558 大阪市住吉区万代東3-1-56 大阪府立急性期・総合医療センター救急診療科

受理年月日
2008年12月17日

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