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第42巻 第8号 2009年8月 [目次] [全文 ( PDF 723KB)]
症例報告

上腸間膜静脈に腫瘍栓を認め大腸穿孔をも伴った横行結腸癌の根治手術例

神崎 章之, 廣田 政志, 岡本 喜一郎, 山下 克也, 佐藤 健, 市原 透

国立病院機構豊橋医療センター外科

 今回,我々は横行結腸癌に上腸間膜静脈腫瘍栓が合併した1例を経験し,大腸穿孔の状況下であったが,1期的に腫瘍栓摘出を含めた根治手術を行い良好な予後をえられたので報告する.症例は68歳の男性で,平成18年9月下旬より腹部膨満感を自覚.嘔吐を繰り返すようになり,10月上旬当院入院.大腸内視鏡検査で横行結腸癌による大腸閉塞を確認.手術を予定していたが,第6病日大腸穿孔を発症し緊急手術を行うこととなった.術前の造影CTで腫瘍周囲の腸間膜静脈から進展した上腸間膜静脈内腫瘍栓が確認された.肝転移は認めなかった.開腹時便汁による汚染はなく穿孔を起こした盲腸部が膀胱と癒着し閉鎖された状態であった.閉塞性腸炎による口側大腸の穿孔であった.肝転移,腹膜播種は認めず,肝彎曲近くの横行結腸癌を認めた.右半結腸切除と上腸間膜静脈切開,腫瘍栓完全摘出を行った.術後より現在まで化学療法を継続し,再発兆候は認めていない.

索引用語
venous thrombosis, colon cancer, intestinal perforation

日消外会誌 42: 1436-1441, 2009

別刷請求先
神崎 章之 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学

受理年月日
2009年1月28日

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