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第42巻 第8号 2009年8月 [目次] [全文 ( PDF 652KB)]
症例報告

腹部結核の2例:診断におけるQuantiFERON® TB-2 Gの有用性

田中 栄治, 森田 圭介, 飯坂 正義, 上村 眞一郎, 井上 克彦, 坂井 良成1), 伊藤 清隆1), 栗脇 一三2)

熊本労災病院外科, 同 内科1), 同 病理科2)

 本邦において結核は依然として主要な感染症であり,その約20%が肺外結核であるが,しばしば診断に苦慮する.最近,結核の診断に用いられるようになった検査法QuantiFERON® TB-2G(以下,QFT)が,診断に有用であったと思われた腹部結核の2症例を経験したので報告する.1例は腹部腫瘤のある75歳の女性で,CTにて下腹部と肝臓に多房性の腫瘤を認め,肺門リンパ節の腫大や左副腎腫瘤も認めた.悪性疾患を疑わせる臨床像を示していた.開腹生検でも診断がつかなかったが,QFTが陽性を示し,結核の診断となった.2例目は急性腹膜炎の73歳の女性で,CTにて腹部腫瘤を指摘されていた.過去2回の炎症性腫瘤に対する腸切除の既往があり,QFTの結果を含めて総合的に結核と診断した.外科領域において腹部結核が鑑別に挙がることも多いが,このような場合にQFTは非常に有用な検査であると考えられる.

索引用語
QuantiFERON, tuberculosis

日消外会誌 42: 1442-1447, 2009

別刷請求先
田中 栄治 〒866-8533 八代市竹原町1670 熊本労災病院外科

受理年月日
2009年1月28日

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