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第42巻 第9号 2009年9月 [目次] [全文 ( PDF 796KB)]
症例報告

ベバシズマブ療法中に発症した結腸間膜内への穿通に対し右結腸切除・1期的吻合を施行した1例

小畠 誉也, 久保 義郎, 仁科 智裕, 高畑 浩之**, 大田 耕司, 野崎 功雄, 棚田 稔, 栗田 啓, 高嶋 成光

独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器外科, 同 消化器内科, 同 病理部**

 患者は51歳の男性で,2年前に大動脈周囲リンパ節転移を伴う下行結腸癌に対し,結腸部分切除術(根治度C)を施行した.FOLFIRI(5-fluorouracil, leucovorin and irinotecan)療法を8か月間施行後,13か月前よりFOLFOX(5-fluorouracil, leucovorin and oxaliplatin)+ベバシズマブ療法中であった.突然の右下腹部痛と発熱を主訴に外来を受診,右下腹部から右季肋部にかけて圧痛と腹膜刺激症状を認めた.腹部CTで上行結腸壁の肥厚と上行結腸間膜内のガスを認めた.結腸の穿通と診断し右結腸切除術を施行した.病理組織学的に結腸憩室での穿通と診断した.ベバシズマブ療法中,腹痛や発熱を認める際は,投与から1年以上経過していても,消化管穿孔に注意し,早期診断・治療をするべきである.創傷治癒遅延に留意し人工肛門造設が無難とされるが,自験例は早期診断され,全身状態も良好で,炎症も限局していたため1期的吻合を施行したが,合併症なく退院できた.

索引用語
colorectal cancer, bevacizumab, gastrointestinal perforation

日消外会誌 42: 1528-1533, 2009

別刷請求先
小畠 誉也 〒791-0280 松山市南梅本町甲160番 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター

受理年月日
2009年1月28日

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