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第43巻 第1号 2010年1月 [目次] [全文 ( PDF 1343KB)]
症例報告

Kugel法による鼠径ヘルニア術後に大腸穿通を来した盲腸憩室炎の1例

塩谷 猛, 野村 聡, 渡邉 善正, 南部 弘太郎, 青笹 季文4), 山田 太郎, 渋谷 哲男, 柳本 邦雄1), 徳永 昭2), 田尻 孝3)

さいたま市民医療センター外科, 同 病理1), 日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター2), 日本医科大学附属病院外科3), 社会保険大宮総合病院外科4)

 症例は69歳の男性で,主訴は右下腹部腫瘤.約2年前に,Kugel法による右鼠径ヘルニア手術を他院で受けていた.小児期の鼠径ヘルニア手術,急性虫垂炎手術の既往があった.CT,注腸検査で右側結腸憩室炎による膿瘍形成を疑い,手術を行った.回盲部が腹壁に強固に癒着しており,剥離するとメッシュが盲腸に癒着,穿通し一塊となり腫瘤を形成していた.メッシュを取り除き,回盲部切除術を行った.病理組織では膿瘍内に放線菌の菌塊を認めた.術後は麻痺性イレウス,surgical site infectionを起こしたが保存的に軽快した.過去に報告のない,Kugel法による鼠径ヘルニア手術後にメッシュが盲腸に穿通した症例を経験した.

索引用語
Kugel patch, migration, colon diverticulitis

日消外会誌 43: 90-94, 2010

別刷請求先
塩谷  猛 〒331-0054 さいたま市西区島根299-1 さいたま市民医療センター外科

受理年月日
2009年5月27日

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