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第43巻 第7号 2010年7月 [目次] [全文 ( PDF 224KB)]
原著

胃全摘術,低位前方切除術に使用されるディスポーザブル手術材料使用実態に関する多施設調査

孝冨士 喜久生, 白水 和雄, 緒方 裕1), 山下 裕一2), 亀岡 信悟3), 小川 健治4), 島田 光生5), 安田 秀喜6)

久留米大学医学部外科, 久留米大学医学部附属医療センター外科1), 福岡大学医学部消化器外科2), 東京女子医科大学病院第2外科3), 東京女子医科大学東医療センター外科4), 徳島大学病院消化器・移植外科5), 帝京大学ちば総合医療センター外科6)

 はじめに:近年,ディスポーザブル手術材料の使用頻度は増加しているが,消化器外科領域においての手術材料使用実態に関する多施設調査はほとんど行われていない.胃全摘術と低位前方切除術に使用されたディスポーザブル手術材料の使用実態について多施設調査を行った.方法:調査協力病院と対象症例は,胃全摘術が20施設156例,低位前方切除術が14施設109例であった.ディスポーザブル手術材料を滅菌シーツ・ガウン,切り糸,針付き糸,ドレーン関連用品,創縁保護開創用品,スキンドレッシング用品,皮膚閉鎖用品の7項目に分類し,それぞれの価格中央値を計算した.結果:両術式とも針付き糸費が7項目中最も高額であった.ディスポーザブル手術材料費の中央値は,胃全摘術が72,385円,低位前方切除術が57,725円で,胃全摘術が高かった.手術料に対するディスポーザブル手術材料費中央値の占める割合は,胃全摘術が12.4%,低位前方切除術が13.1%であった.考察:手術料に対するディスポーザブル手術材料費の占める割合は,胃全摘術,低位前方切除術とも1割を超えていることが明らかとなった.技術料と器材費は分けて考えるという概念から,ディスポーザブル手術材料費は,手術料とは別途に請求できるようにすべきであると思われた.

索引用語
disposable surgical materials, surgical fee, total gastrectomy, lower anterior resection

日消外会誌 43: 691-695, 2010

別刷請求先
孝冨士喜久生 〒830-0011 久留米市旭町67 久留米大学医学部外科

受理年月日
2009年12月16日

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