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第43巻 第7号 2010年7月 [目次] [全文 ( PDF 743KB)]
臨床経験

S状結腸軸捻転症に対するS状結腸間膜形成術

朝倉 武士, 月川 賢, 伊藤 弘昭, 三浦 和裕, 宮崎 賢澄, 野田 顕義, 小林 慎二郎, 小泉 哲, 中野 浩, 大坪 毅人

聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科

 S状結腸軸捻転症(sigmoid volvulus;以下,SV)にS状結腸間膜形成術(mesosigmoplasty;以下,MSP)を施行後に長期経過観察ができた症例を検討し,再発予防のための術式の工夫を報告する.MSPとはS状結腸間膜を腸管と垂直方向に切開し,切開部間膜を水平方向へ牽引して縦に縫合するものである.結腸間膜を短縮させS状結腸の可動を制限することで軸捻転を予防することができる.片側1か所に行うものをMSP原法,両側複数か所に行うものをMSP変法とした.1999年2月から2004年7月までにMSP原法2例・MSP変法3例を実施し,全症例症状が改善し退院した.MSP原法1例は27か月後に再発したためS状結腸切除を行った.もう1例は26か月後に再発し,内視鏡的に整復した.MSP変法3例は再発徴候を認めていない.MSPを施行時には可能なかぎり腸間膜両側の間膜の縫縮を複数か所行い,腸間膜を短縮してS状結腸の可動を制限することを推奨する.

索引用語
sigmoid volvulus, mesosigmoplasty

日消外会誌 43: 770-775, 2010

別刷請求先
朝倉 武士 〒216-8511 川崎市宮前区菅生2-16-1 聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科

受理年月日
2009年10月28日

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