有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第43巻 第8号 2010年8月 [目次] [全文 ( PDF 811KB)]
症例報告

腹腔鏡下胆嚢摘出術後に発症したMallory-Weiss裂傷を伴う特発性食道粘膜下血腫の1例

角崎 秀文, 井石 秀明, 若林 舞, 林 美貴子, 丸尾 啓敏, 久米 進一郎

東芝病院外科

 症例は68歳の女性で,胆石症,総胆管結石症と診断され,当院内科で内視鏡的総胆管結石切石術を施行された後,胆嚢摘出術目的で当科に入院となった.萎縮胆嚢であり,手術に難渋したものの腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後第1病日の未明に激しい咳の後に約50 mlの吐血を認めた.同日施行した上部消化管内視鏡検査では,下部食道後壁の粘膜下血腫とそれに連続する噴門部の裂傷および噴門周囲の粘膜膨隆を認めた.Mallory-Weiss裂傷をともなった特発性食道粘膜下血腫と診断し,保存的治療を行った.その後の経過は良好であり,内視鏡的にも改善を認めた.特発性食道粘膜下血腫はまれな疾患とされているが,Mallory-Weiss裂傷を伴うことはさらに少ない.特発性食道損傷の病態を考えるうえで興味ある症例と思われ,文献的考察を加え報告する.

索引用語
spontaneous submucosal hematoma, esophagus, Mallory-Weiss tear

日消外会誌 43: 784-789, 2010

別刷請求先
角崎 秀文 〒140-8522 品川区東大井6-3-22 東芝病院外科

受理年月日
2009年12月16日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会