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第43巻 第9号 2010年9月 [目次] [全文 ( PDF 569KB)]
症例報告

外科的治療により長期生存が得られた大網原発転移性消化管外間質腫瘍の1例

瀬戸口 智彦, 池松 禎人1), 中田 祐紀1), 金井 俊和1), 西脇 由朗1), 木田 栄郎1), 森 弘樹2), 小澤 享史3), 太田 学, 今野 弘之

浜松医科大学第2外科, 県西部浜松医療センター外科1), 浜松医科大学病理部2), 県西部浜松医療センター病理部3)

 症例は63歳の男性で,心窩部痛を主訴に当院を受診.腹部エコーで肝右葉に巨大腫瘍を指摘され緊急入院した.腹部CT,血管造影検査で,同部に血流豊富な充実性腫瘍を認めた.15年前に大網平滑筋肉腫の既往があり,同腫瘍の肝転移と診断し,肝右三区域切除を施行した.病理組織学的検査は紡錘細胞が束状に配列し,免疫組織染色検査ではKIT陽性で,消化管間質腫瘍(Gastrointestinal stromal tumor)の肝転移と診断された.大網腫瘍も同様の結果であり,かつて大網の平滑筋肉腫と診断された腫瘍は,消化管外間質腫瘍(Extragastrointestinal stromal tumor)とあらためて診断された.肝切除6年半後に頭蓋底再発を認め腫瘍摘出術を施行し,現在スニチニブ内服中である.EGISTの予後や転移巣に対する治療方針はいまだ明らかでない.今後EGIST転移例を集積しGIST転移例との生物学的悪性度の違いを検討して,治療方針を明確にしていく必要がある.

索引用語
EGIST, liver metastasis, brain metastasis

日消外会誌 43: 976-983, 2010

別刷請求先
瀬戸口智彦 〒431-3192 浜松市東区半田山1-20-1 浜松医科大学医学部外科学第2講座

受理年月日
2010年1月27日

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