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第43巻 第11号 2010年11月 [目次] [全文 ( PDF 758KB)]
症例報告

S状結腸癌多発肝転移切除後の肝部下大静脈腫瘍栓再発の1例

山本 淳史, 角 泰廣, 竹内 賢, 伊藤 由裕, 坂下 文夫, 栃井 航也, 仲西 昌太郎, 堀田 亮輔, 佐治 重豊, 尾関 豊

木沢記念病院外科

 下大静脈内腫瘍栓は肝細胞癌や腎細胞癌では報告例が散見されるが,大腸癌が下大静脈に腫瘍栓を来すことはまれである.今回,大腸癌肝転移切除後に発症した下大静脈内腫瘍栓の1例を経験したので報告する.症例は38歳の女性で,S状結腸癌同時性多発肝転移の診断でS状結腸切除術,肝右三区域切除術,S3部分切除術を施行した.術後15か月のCTで左肺S8の結節影と傍大動脈リンパ節の腫大,肝部下大静脈内の陰影欠損が出現した.肺転移の疑いで胸腔鏡下肺部分切除術を施行したが病理組織学的検査では肺梗塞であった.初回手術から2年の腹部CTで傍大動脈リンパ節の腫大,下大静脈内の陰影欠損域に変化はなかった.傍大動脈リンパ節転移,下大静脈内血栓もしくは腫瘍栓の診断でリンパ節摘出術,下大静脈人工血管置換術を施行した.下大静脈内腫瘤とリンパ節は病理組織学的に大腸癌の転移と判明した.現在明らかな再発の所見を認めていない.

索引用語
tumor thrombi, inferior vena cava, colon cancer

日消外会誌 43: 1134-1140, 2010

別刷請求先
山本 淳史 〒505-8503 美濃加茂市古井町下古井590 木沢記念病院外科

受理年月日
2010年4月28日

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