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第61回日本消化器外科学会定期学術総会
テーマ:多岐亡羊から外科本道へ
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プログラム

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1.特別講演

2.招待講演

3.教育講演

4.会長講演

5.特別企画(指定)

  1. 医療安全を考える
     医療安全は医療に携わる人全員の願いである。しかし、本来医療とは危険なものであり、特に高齢者に消化器外科手術を行うことは危険と言わざるを得ない。一般国民は“医者は患者を治して当たり前だ”“病院に入院したら元気にして帰してくれて当たり前”“病気が治らなかったり、悪化したりするのは許せない。いわんや死んだりするなんて信じられない”というように思っている人が多い。マスコミの医療事故の取り上げ方にも困ったものであり産科医、小児科医、麻酔医に続いてリスクが高く、労働力のきつい外科医の不足も目前に迫っていると思われる。
     消化器外科領域で医療安全をどう考えるか。(1)医療安全向上のための対策、(2)医療に関する国民の啓発、(3)医療事故が発生したときどうすべきか、(4)外科医の労働条件と待遇はこれでよいのか、(5)健康保険制度の矛盾点、などにつき討論戴きたい。
  2. 卒後教育必修化と消化器外科医
     昨今の消化器外科医を含めた外科系医師志望者数の減少は深刻な問題である。消化器外科医を目指す若い医師にとっては、2年間の必修化初期臨床研修の終了と広告できる専門医の資格の獲得が当面の目標となると思われる。一方、専門医の育成には、この2段階ともいえる研修過程で一貫性のあるカリキュラムを組むことが求められる。しかし、指導者としてはそこへの関わり方を必ずしも明確にできない難しい状況にある。リスクの高い医療業務内容を抱えている消化器外科医に対し社会的評価、勤務体制・給与などの待遇としての評価などについては、欧米に比して明らかに低く抑えられている。一方で専門医に到達するまでには卒後5−7年という期間を要するなど負担も大きい。このような背景が頭書のような結果を招いているとも考えられる。全国一律ともいえるこの傾向については、高齢化社会を迎え担癌人口が増す中での消化器外科領域の近未来の臨床現場に外科医不足という危機的な状況を招きかねない。本企画においては、卒後早期の教育のあり方に視点を置きつつ各種の課題を分析して、消化器外科医育成における新展開のための方向性と提案を探ることを目的とする。
  3. 消化器外科の将来を展望する―若手指導者の期待と構想―
     最近、教授に就任され、自らの教室を運営し、若い医師を教育し、将来の日本いや世界の消化器外科を担わんとする有望な方達を演者に選ばせ頂いた。それぞれの分野について現況の分析から将来を展望し、今後、日本の消化器外科学がどのように進むべきと考えているか、その道を示して戴きたい。
  4. 癌治療ガイドラインの功罪
     消化器癌に対する各種の治療ガイドラインが出版されている。医師向け、一般向けがあるものもあり、また、日々進歩する医療の進歩に追いつかない点やなかなかエビデンスが求めにくいことなど、問題点もある。さらに、患者側の誤解による紛争や野放しのインターネット情報なども問題である。評価側の演者に各種ガイドラインの問題点について明らかにしていただき、それについてガイドライン作成側のコメンテーターに意見を述べていただくことによりその改善を検討したい。
  5. この症例をどうする―外科的治療を中心に―
     司会者がどういう治療をしようか、どういう術式を選択しようか、と迷うような症例を呈示して、討論者に意見を聞く。さらに会場に挙手を求めたり、意見を求めたりして、壇上と会場が一体となって考える。必ずしも稀な症例でなくとも、日常臨床で議論となる症例でもよい。各2時間4−5例を提示していただく。
    (1)食道癌
    (2)胃癌
    (3)肝癌
    (4)膵癌・胆管癌
    (5)直腸癌

6.シンポジウム(公募)

  1. 消化器癌に対するネオアジュバント治療の功罪
     各種消化器癌にネオアジュバント治療が行われている。しかし、本当にネオアジュバント治療は、消化器癌治療の成績を向上させるのか。本当にdown stagingが得られるのか。合併症増加はどうか。いまだエビデンスの少ない分野であり、ネオアジュバント治療は昔から出ては消えをくり返している。
     エビデンスとして明らかとはならないまでも、症例の蓄積からどのような事実が存在するのか。現行の方法でよいのか。将来の展望も含めて検討されたい。
    (1)食道癌治療にネオアジュバント治療は有効か
    (2)胃癌治療にネオアジュバント治療は有効か
    (3)直腸癌治療にネオアジュバント治療は有効か
  2. 再び、消化器外科医と病理医との対話―病理医より学ぶ―
     先の本学術総会でも取り上げられ、活発な議論がなされたが、時間切れとなった感もあり、前回のまとめと議論不足の点につき、引き続いての討論をいただき、若い消化器外科医の教育ならびに臨床能力の向上を図っていただきたい。さらに、日常の臨床の場で直面する取扱い規約の矛盾点、問題点をご指摘いただき、是非この機会に病理の先生方へ投げかけていただき検討されたい。
  3. SSIをいかに予防するか
     SSI(surgical site infection)は、消化器外科術後の合併症として頻度が高く、いったんSSIが発症すると患者のQOLを妨げ、在院日数を延ばし、医療費も高くなる。しかし、SSIの原因は多くの因子が関与し、その予防には、種々の対策が必要となる。本シンポジウムでは、従来の定説から新しいSSI対策として見直されている種々の予防対策についてbest practiceは何かを検討したい。
  4. 下咽頭頸部食道癌の諸問題
     下咽頭癌、頸部食道癌は、その治療において嚥下機能や発声機能へ大きな影響を与える問題の多い疾患である。外科的治療でも喉頭合併切除と根治的頸部リンパ節郭清の成績はどうか、甲状腺、副甲状腺機能の温存のコツは、永久気管瘻先端の壊死防止は何が大切か、など、様々な問題がある。比較的早期の癌には根治性を維持しつつ、いかに喉頭温存を図るか、種々工夫されている。その適応、術式、成績を報告されたい。また、化学、放射線療法も症例が蓄積されつつあると思われる。その成績と機能面での問題点、発声、嚥下、唾液分泌、甲状腺機能などについて報告されたい。さらに、早期発見のコツ、内視鏡治療の手技上の工夫などの発表も期待する。
  5. 食道癌の鏡視下手術はここまで来た(ビデオ)
     消化器外科の分野でも鏡視下手術が広く行われるようになっている。その進歩は、技術の面でも術式や器具の面でも著しいものがある。しかし、先輩達が50年余にわたり営々と努力されたopen surgeryにそう簡単に近づけるものではない。本シンポジウムでは、拡大視による効果や種々の工夫により、ここまでできるようになった、こうするとより簡便に安全に施行できる、など明らかにすることにより、後に続く若い消化器外科医へ道を示していただきたい。
  6. 食道胃接合部癌に対する外科治療―経食道裂孔 vs 経開胸開腹―
     食道胃接合部癌に限らず、下部食道から胃にまたがる癌には、下部食道癌の胃浸潤例、胃噴門部癌の食道浸潤例、そしてBarrett食道癌などが含まれている。これらの癌の外科的治療として経腹経食道裂孔的に切除再建すべきか、左開胸、あるいは右開胸を要するかが問題となる。術前診断上どのような病巣で、その上端がどこまでであれば経腹的切除再建が可能か、どこを越えると開胸が必要か、あるいはどのような症例には食道抜去頸部吻合が必要かなどを明らかにしていただきたい。さらに、その再建術はどのように行えば良いか、食道胃吻合の適応はどうか、などを検討していただきたい。
  7. 大腸癌多発肝転移の治療戦略
     大腸癌肝転移に対する治療の第一選択は、肝切除であるが、肝切除後の残肝再発、多臓器再発が予後の改善を妨げている。また診断時の転移巣の個数、部位、容積、肝門部リンパ節転移などにより非切除となる症例も少なくない。全身化学療法、肝動注治療、ラジオ波焼灼法、冷凍凝固法などの進歩に従い、最近これらを用いた集学的治療により、切除可能となり長期生存例が得られる症例も増えてきた。本シンポジウムでは、大腸癌多発肝転移症例に対する治療戦略を治療成績に基づいて論じていただきたい。
  8. 成人生体肝移植の短期・長期成績向上の工夫
     世界最初の成人間生体肝移植成功から12年が経過した現在、脳死肝移植の普及が進まないわが国では、成人間生体肝移植は消化器外科実地臨床の治療手段としての地位を確立した。しかし、小児肝移植と異なり成人間部分肝移植という特殊性のため、短期的には過小グラフトに起因する合併症、グラフト肝鬱血、血液型不適合移植での合併症など、また長期的には胆管吻合部狭窄、C型肝炎や自己免疫性肝炎の再燃、肝癌の再発など成績向上のため解決すべき課題も山積している。本シンポジウムでは、成人間生体肝移植の短期および長期成績の向上のため、各施設におけるこれらの課題に対する最新かつ有用な工夫(臨床的にはエビデンスに基づいた工夫、実験的にはオリジナリティーが高く早期臨床応用可能な工夫)を紹介していただき、今後の成人生体肝移植成績向上に役立てたい。
  9. 膵頭十二指腸切除術をめぐる諸問題
     膵頭十二指腸切除術は、消化器外科の中で最も複雑で習熟を要する手術のひとつである。手術術式は確立されてはいるが、対象疾患によっていわゆる拡大手術から臓器機能温存縮小手術まで多岐にわたっている。一方では術後早期合併症に難渋することも多く、Oddi括約筋を廃絶させる本術式に特徴的な晩期合併症や胆膵・消化管機能低下などの問題点も少なくない。本シンポジウムでは、これらの諸問題を明らかにして膵頭十二指腸切除術の今日的意義と課題を論じ、コンセンサスを追求していただきたい。

7.パネルディスカッション(公募)

  1. 機能温存手術の評価
    (1)胃癌
     早期胃癌が胃癌全体の過半数を占めるようになり、患者のQOLのより良い術式が求められるようになっている。近年、機能温存目的で空腸間置術、空腸パウチ造設術、幽門輪温存手術や迷走神経温存術など様々な術式が開発されてきた。しかしながら、いまだにその有用性についての評価は確立されていない。そこで、本パネルディスカッションでは、術後合併症・QOL・栄養状態・内視鏡所見・根治度などの点から従来の再建法と機能温存術式の成績を総合的に比較して、その適応や長所・短所を明確に示していただきたい。さらに、現時点での機能温存手術の問題点や課題を抽出し、機能温存手術の新たな展開について論じたい。
    (2)直腸癌(高齢者)
     高齢化社会を迎え、高齢者(ここでは70歳以上とする)直腸癌も増加してきている。直腸癌手術における排便機能、排尿機能、性機能の温存が種々検討されてきたが、高齢者ではいかにすべきであろうか。機能温存を図る手技上の工夫、適応はどのように変えるべきか、リンパ節郭清範囲は変えるべきか変えざるべきか。人工肛門を造設した方がよい症例はあるのか、あくまで肛門温存を図るべきか、など、比較的若年者と比べて術式や適応をどのように変えるべきかを報告されたい。
  2. 消化器外科と再生医療
     再生医療技術の進歩は著しく、基礎技術の確立から皮膚、角膜、骨、血管など臨床応用に至る分野も現れている。再生医療は細胞培養と人体への再移植という過程を含むため、安全性と有効性の問題が常に議論される。消化器外科領域において現在までに得られた成果を基に実用化に向けた課題を整理し、今後の臨床研究のあり方や産業化についても考える場としたい。
  3. 消化器外科と栄養管理
     消化器外科領域では、中心静脈栄養により大きな発展を遂げた。しかし中心静脈栄養の功罪が注目され、術後早期の経腸栄養が行われるようになり合併症発生率の低下などが報告されている。NST(nutrition support team)による術前低栄養患者のスクリーニング・早期栄養療法も盛んである。術後長期の栄養管理は患者のQOLに欠かせないだけでなく、癌治療の成績にも関係する重要な問題である。また手術不可能進行癌や再発癌患者においても、栄養管理の是非が問われている。このような背景から消化器外科と栄養管理について議論したい。
  4. ドレーンの適正使用のあり方
     ドレーンは、その挿入する目的により治療的ドレーン、予防的ドレーン、情報的ドレーンに分類される。また、ドレーンの体外部が開放されているか否かにより開放式ドレーンと閉鎖式ドレーンに分類される。これらの要素を考慮して現在では多種類のドレーンが市販されている。一方、各臓器の術式により、また同一臓器でも疾患により使用されるドレーンは各施設により異なっている。本パネルディスカッションでは、各臓器ごとのドレーンの使用について、その目的・効果・結果を明らかにし、どんなドレーン(what)を、どこに(where)、どのように(how)挿入し、いつ(when)抜去するのかなど、ドレーンの適正使用のあり方について論じていただきたい。
  5. 胃癌腹膜播種に対する治療戦略
     胃癌の非治癒因子、転移・再発形式のなかで、腹膜播種の占める割合が最も多い。しかし、いわゆる癌性腹膜炎に至る過程にはどのような環境因子、宿主の体質(遺伝子を含む)および発生臓器・組織に左右されているのかいまだ解明されておらず、有効な治療法も確立されていないのが現状である。本パネルディスカッションでは、腹膜播種の病態を考慮すると共に、どのように治療すべきか、その治療戦略を論じていただきたい。
  6. クローン病に対する外科的治療戦略
     炎症性腸疾患の中でも潰瘍性大腸炎に対しては、外科的な手術治療が標準化されているのに対し、クローン病に対する外科的合併症は多く、個々の患者の状況に応じて手術適応、術式が決定されている。最近抗TNFα抗体(インフリキマシブ)に代表される薬物療法の進歩がみられているが、瘻孔、狭窄など外科的治療の適応となる患者は減少していない。さらに経過観察中に複数回の手術が必要になる症例も少なくない。このようなクローン病の特徴を踏まえて、クローン病に対する長期的な外科的治療戦略について論じていただきたい。
  7. 肝切除手技の工夫(ビデオ)
     肝切除に際しては、術中出血量と残肝の虚血再灌流傷害を抑えつつ、肝内の脈管解剖を把握し残肝の脈管系を温存しながら実質切離を進める必要がある。また肝切離断端からの胆汁漏の対策、古典的なPringle法に代わって区域未満の肝切除では間歇的片葉阻血下の肝切離が頻用されている。一方、近年の画像検査法の進歩により、肝内脈管の再構築による術前シミュレーションが可能となりつつあり、実質切離に関してはliver hanging maneuver、肝切離への新規手術器具の導入などが報告されている。ischemic preconditioningの臨床応用も興味深い。肝切除をより安全、低侵襲かつ容易にするための手技上の工夫をビデオでご提示いただきたい。
  8. 消化器癌と分子生物学―臨床応用に向けて―
     現在、各種疾患の原因、病態が分子生物学的な異常で説明されようとしている。これは、ヒトゲノムの塩基配列の解明、様々な遺伝子の働きの解明など、最近のめざましい発展がその背景にあるためと考えられる。消化器癌に対しても免疫系の賦括、血管新生の抑制などを介して治療成績の向上を図ろうとする方策や、分子生物学的手法を用いて消化器癌の病態を解明し、診断・治療に関する臨床応用への試みもなされている。しかし、その多くはin vitroin vivoの結果であり、臨床試験も行われているが、その成績は見えてこない。このような問題意識をもとに消化器癌に対する分子生物学の臨床応用についてご報告いただきたい。

8.ワークショップ(公募)

  1. 同時性異時性重複癌の外科治療
     近年早期癌症例の増加に伴い術後の長期フォローアップ中に他臓器の重複癌が見つかる機会が少なくない。また、早期癌に対する初回手術時のスクリーニング検査において偶然に他臓器の進行癌が見つかることもある。各施設で治療に難渋した症例や重複癌を念頭においた切除再建法の工夫などを紹介していただきたい。一方、現在の保険診療のもとで、重複癌を発見するための術前・術後のスクリーニング検査をどこまで行うかは重要な課題である。同時性重複癌や術後のフォローアップで異時性重複癌が発見された場合、治療をどのように進めるか、などを中心に活発な討論を行いたい。
  2. 胃切除後食道癌に対する再建術の工夫(ビデオ)
     すでに胃切除術が施行されている症例では、結腸や空腸で食道再建が行われるが、種々の難しい問題が含まれている。右側結腸か左側結腸か、再建経路は何を選択するか、吻合はどうするか、残胃は切除するか残すか、失敗したときの再手術はどうするか、などを示していただきたい。
  3. 画像診断からみた中下部直腸癌治療の再評価
     中下部直腸癌とくに進行癌に対する国際的な標準的治療は、いまだ確立されてはいない。様々ある治療法もそれらを決定する上で、正確な術前画像診断は不可欠である。本邦では進行癌に対し側方郭清が通常行われているが、果たして術前画像診断から適応を縮小できないであろうか。術前化学放射線療法についても、適応はもとより的確な照射範囲の決定に画像診断を用いることが可能であろうか。また根治的切除の可能性を判断し、術前治療の導入を決定する上で画像診断は最も重要な判断材料となる。近年、腹腔鏡下直腸切除が広まりつつあるが、その適応決定における画像診断の役割とは何であろうか。種々の中下部直腸癌治療における画像診断の意義を再評価し、それに基づいた新しい治療戦略を模索したい。
  4. 門脈腫瘍栓合併肝癌―私はこうした―
     門脈腫瘍栓合併肝癌はStageIII以上の進行肝癌であることが多く、切除できても治癒度BないしCしか得ることができないことが多い。しかも技術的に切除が難しく高度な手術手技が要求されることが少なくない。しかし、切除術式として確立されたものはなく、Vp3ないしVp4の症例に対しては術前のTAEやインターフェロンを含む化学療法により腫瘍栓を退縮させ手術に臨んだり、また手術中腫瘍栓を飛ばさずきれいに切除する工夫が各施設で施されているのが現状である。本ワークショップでは、術前画像診断で明らかな門脈腫瘍栓を有する肝癌に対する肝切除を施行する際の術前治療を含めた手術手技の工夫について発表していただきたい。
  5. ss胆嚢癌の治療戦略
     ss胆嚢癌は、その進展状況に応じた合理的な手術術式を選択すれば治療成績の向上が期待される。肝側の切除範囲は肝床切除術が妥当か、予防的なS4a+S5切除術が必要か、胆管側浸潤やリンパ節転移の程度により胆管切除や膵頭十二指腸切除術は必要かなど、進展度に応じた至適術式が論じられてきた。本ワークショップでは、ss胆嚢癌の治療成績向上のための治療戦略を、外科手術の観点からエビデンスを基に論じていただきたい。
  6. 膵切除後再建術の工夫―絶対漏れない吻合を目指して―
     膵頭切除術や膵中央切除術では、膵の再建は必須である。特に線維化のない正常膵は旺盛な外分泌活性を有し、ひとたび縫合不全を引き起こすと腹腔内膿瘍や腹腔内出血などの致命的な合併症に至ることも少なくない。その対処法として、膵切離、膵断端・膵管処理、膵実質・膵管吻合、膵管stentの有無など種々の工夫が行われている。本ワークショップでは、絶対漏れない膵再建法を目指した手術手技の工夫を示していただきたい。
  7. 外科的腹部救急疾患における諸問題
     急性腹症や腹部外傷などの外科的腹部救急疾患は、本邦において最も頻繁に遭遇する救急疾患のひとつである。各医療機関で救命救急センターをはじめとする救急医療施設が充実するにつれて、このような外科的腹部救急疾患の取り扱いもまた新しい局面を迎えている。さらに最近、新しい病態概念や新しい治療法、新しい周術期管理なども発表されている。本ワークショップでは、外科的腹部救急疾患に関する諸問題を、診療体制の面、手術適応の面、さらにはabdominal compartment syndromeなど病態生理の面、open abdomen managementやopen peritoneal drainage、周術期の血液浄化法や人工呼吸、栄養管理などの周術期管理の面などから多角的に論じていただきたい。

9.ビデオセッション(公募)

  1. 外科本道―手術:切除・郭清
  2. 外科本道―手術:吻合・再建

10.要望演題(公募)

  1. cT4食道癌の治療
  2. 食道癌術後管理における経腸栄養の意義
  3. 食道良性疾患の外科治療
  4. スキルス胃癌の治療戦略
  5. 再発胃癌の外科治療の意義
  6. 腹腔鏡下胃切除の長所と短所
  7. 胃癌化学療法の適正化とその評価
  8. 胃良性疾患の外科治療
  9. 長期予後からみた炎症性腸疾患の外科治療
  10. 大腸癌における術前診断の進歩
  11. 直腸癌に対する肛門括約筋温存手術
  12. 進行再発直腸癌の治療戦略
  13. 進行肝細胞癌治療における外科の役割
  14. 肝胆膵癌における化学療法の有用性
  15. 肝門部胆管癌の治療戦略
  16. 十二指腸乳頭部癌の新しい治療法
  17. 胆道良性疾患における治療法の選択
  18. 膵・胆管合流異常の治療
  19. 膵管内腫瘍の長期予後からみた治療方針の再考
  20. 膵縮小手術の是非
  21. 炎症と消化器癌の発生進展
  22. 手術侵襲と生体反応
  23. 救急外来における消化器画像診断
  24. 新しい器具を用いた癌の手術
  25. 消化器外科手術と栄養学
  26. 消化器悪性腫瘍に対する分子標的療法
  27. 消化器外科と臨床試験
  28. 良性疾患に対するガイドライン

11.一般演題(示説)(公募)

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