一般社団法人 日本消化器外科学会

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Last Update:2012年2月17日

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日本消化器外科学会雑誌 英文作成上の注意

体裁について

  • 雑誌の中の英語の図表の説明(figure legends)と抄録で最も問題となるのは,Microsoft Wordなどのアプリケーション上のスペルチェック機能を使用しないことによるスペーシング(スペースの入れ方)の誤りである.スペーシングは英語の非常に基本的なスキルである.スペーシングの修正には非常に時間がかかるが,正しく修正しないと論文そのものの質が悪いという印象を与えてしまうので,細心の注意が必要である.具体的には,
    • 1.コンマ,ピリオド,コロンなどの前にはスペースを入れてはならない.
    • 2.コンマ,ピリオド,コロンなどの後にはスペースを一つ入れる.
    • 3.スペースは,カッコの内側ではなく外側に入れる.
    • 4.数値と単位の間には,一つスペースを入れる.例えば,15mgではなく15 mgとする.
    • 5.単位の中で,数字との間にスペースを入れないのは,パーセント(%)と温度(℃)のみである.例えば,12%,36℃とする.
    • 6.「図1」は英語では,Fig.1 ではなく,Fig. 1と数字の前に一つスペースを入れるのが正しい.
  • 本文はすべてダブルスペースで書かなければならない.
  • 略語は,初回にスペルアウトした後に使用しなければならない.

 

表現について

  • 決まった身体部分に言及する際には,the portal veinや the esophagusのように冠詞のtheを用いるのが普通である.病態に初めて言及する際には,a tumor was recognizedのように冠詞のaを用いるが,二度目以降は,the tumor was found to invadeのように冠詞のtheを用いる.
  • 文をbutやandのような接続詞で始めてはならない.
  • 大きさを示す場合,in sizeは不要であることが多い.例えばthe tumor was 3 by 4 cmといえば十分で,the tumor was 3 by 4 cm in sizeという必要はない.
  • prognosisとoutcomeの意味を間違えないようにする.もし,the prognosis was goodといえば,患者を診察した際には患者は長く生きる見込みだったということを意味する.しかし,このような患者が次の日に交通事故で死亡した場合は,the prognosis was good, but the outcome was bad. という.つまり,転帰について述べる際には,outcomeを用いるのが適切である.
  • emergentという語を使用するのは避ける.ステッドマンには,「緊急」という意味はあるが,英語の辞書でemergentといえば,通常「出現(現れてくる)」という意味を示すからである.
  • 「根治性手術」という場合,curable operationや curable resectionではなく,a curative operation やa curative resectionを用いる.curable operation, curable resectionとする場合は「operationやresectionが治癒可能」ということを示し,意味をなさない.

 

参照文献について

  • referenceのレイアウトやフォーマットについては,投稿規程に必ず従う.

 

オーサーシップについて

  • 共著者の名前に標準的でないローマ字表記を用いる場合は,―例えば,YasushiでなくYasusi-共著者本人がその表記を望んでいることを必ず確認する.各人が自分の名前についての権利を有しており,自由に変更してはならない.名前のスペルを変更することで,他人の以前の研究成果についての権利を損なってしまう可能性もある.

 

索引用語について

  • インターネットを介して,論文がより効率的に検索されるためにはキーワードが重要である.そのため,キーワードには,できるかぎりタイトルに含まれていない語句を用いることが,著者,雑誌の双方にとって望ましい.タイトルだけよりも,キーワード+タイトルのほうが論文内容について,より多くの情報を与えることができるからである.

 

(2012年2月)

 

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