原著
Double Isotope Methodによる胆道・消化管両シンチグラムの同時定量解析法に関する基礎的・臨床的研究
青木 洋三, 柿原 美千秋, 佐々木 政一, 田伏 洋治, 竹井 信夫, 谷口 勝俊, 勝見 正治, 鳥住 和民*
和歌山県立医科大学消化器外科, 和歌山県立医科大学R.I.室*
Medium energy parallel collimatorを装着したシンチカメラをon-lineでコンピューターに接続した装置で2種の異なるアイソトープを経路を変えて投与し,胆道,消化管を同時に,定量的かつ経時的に画像解析する方法を工夫した.これを用いて胃全摘後のpostcibal asynchronismを観察したところ,Roux-en-Y再建に比し有茎空腸間置術による再建の方がより生理的であることが肉眼的な映像観察やコンピューターによる経時的解析により確認された.本法は被検者に与える侵襲が小さく,これによる胆汁排出動態や食物との混和の過程の映像的,定量的観察は,胃全摘例に限らず消化器手術前後での消化吸収状態の解析に有力な一手段となろう.
索引用語
肝・胆道シンチグラム, 消化管シンチグラム, Double isotope method, 99mTc-PI, 111In-DTPA
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