原著
クローン病の外科治療―とくに術後再発からみた手術々式の検討―
亀山 仁一, 佐々木 巖, 今村 幹雄, 宮川 英喜, 乾 秀, 今野 喜郎, 佐藤 寿雄
東北大学第1外科
病変部腸管の切除術を行ったクローン病確診例12例のうち,術後再発が5例(42%)と高率に認められた.そこで,今回はクローン病の手術々式についてとくに術後再発の面から検討した.その成績によればクローン病に対する手術々式の原則は,(1)病変部の短絡手術ではなく,切除術を行うこと,(2)正常腸管の切除範囲は10 cm以上とすること,(3)悪性腫瘍の根治術に準じた所属リンパ節郭清を行うこと,以上の3点であると考えられた.
索引用語
クローン病, クローン病手術後再発, 自然肛門温存
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