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第23巻 第8号 1990年8月 [目次] [全文 ( PDF 364KB)]
卒後教育セミナー

機能からみた肛門管の解剖,生理

寺本 龍生

慶應義塾大学外科学教室

 肛門は平滑筋と横紋筋の両括約筋により構成されており,したがってそれぞれの支配神経である自律神経と体制神経の協調作用により正常の肛門機能は維持されている.解剖学的には恥骨直腸筋により形成される直腸肛門角が最も重要である.肛門内圧検査における静止圧は内肛門括約筋の,随意収縮圧は外肛門括約筋の機能をあらわす.外肛門括約筋は筋電図学的に安静時においても活動電位がみられ,常に一定の緊張を保っていても疲労することなく肛門を閉鎖状態に維持できる特性をそなえている.この特性は,酵素組織化学染色において持続的緊張に耐え得る性質を有する筋繊維(Type 1)が多く分布していることからも理解される.
 以上の肛門の解剖学的,生理学的特性を把握した上で,各種肛門疾患の病態を判断し的確な治療に役立てるべきである.

索引用語
anal canal, anatomy, physiology

日消外会誌 23: 2147-2150, 1990

別刷請求先
寺本 龍生 〒160 新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部外科

受理年月日
1990年5月9日

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