症例報告
肝原発性悪性リンパ腫の1切除例
成清 道博, 金泉 年郁, 高 済峯, 福岡 敏幸, 中島 祥介, 中野 博重
奈良県立医科大学第1外科教室
肝腫瘍のうちでも極めてまれな肝原発性悪性リンパ腫を術前に診断し,治癒切除しえたので報告する.
症例は67歳の女性で全身倦怠感を主訴とし画像所見および臨床的諸検査からC型肝炎を合併した肝細胞癌が疑われたが,経皮的肝生検による病理組織検査で肝悪性リンパ腫(non-Hodgkin lymphoma)と診断し肝亜区域切除(S5)を行った.術後経過は良好であり,退院後1年の経過観察中,再発を認めていない.
索引用語
primary hepatic malignant lymphoma, hepatectomy
別刷請求先
成清 道博 〒634 橿原市四条町840 奈良県立医科大学第1外科教室
受理年月日
1994年10月12日
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