症例報告
食道アカラシアに幽門部早期胃癌を合併した1例
平松 和洋, 長嶋 孝昌, 水上 泰延, 長谷川 雅彦, 重田 英隆, 新美 清章
遠州総合病院外科
食道アカラシアと胃癌,特に早期癌の合併はあまり知られておらず,その報告も少ない.今回我々は高齢者の食道アカラシア患者に幽門部sm早期胃癌を合併した1例を経験した.症例は75歳男性.軽度嚥下困難と胸焼けを主訴に来院.食道造影では食道胃接合部の平滑な狭窄と径7 cmと著明な下部食道のフラスコ型の拡張を認めた.内視鏡検査では食道に食物残渣を認めたが食道癌はなく,内視鏡の食道胃接合部通過は容易であった.胃角部小彎に0-IIc+IIa(sm)胃癌を認め,食道アカラシアの手術(Belsey-Mark IV変法)と幽門側胃切除(D1+β)を同時に行った.再建はRoux-en-Y法を用いて行った.術後経過は良好で,術後1年4か月の現在,嚥下困難もなく順調に経過している.
索引用語
esophageal achalasia, early gastric cancer
別刷請求先
平松 和洋 〒430-0917 浜松市常盤町144-6 遠州総合病院外科
受理年月日
2003年9月24日
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