症例報告
肝細胞癌肺転移に対し経皮的ラジオ波焼灼術を施行した1例
呉 成浩, 井上 総一郎, 越川 克己, 所 隆昌, 出口 智宙, 金子 哲也, 竹田 伸, 中尾 昭公
名古屋大学医学部大学院病態制御外科学
肝細胞癌による肺転移に対してCTガイド下経皮的ラジオ波焼灼術を安全に施行しえた1例を経験した.症例は67歳の男性で,平成13年3月肝細胞癌にて肝左葉切除術,平成14年10月肺転移再発にて肺部分切除術,平成14年12月より左肺門リンパ節転移にてTAE,放射線照射治療を受けた.今回脾転移に対し平成15年3月28日脾摘術施行したのち,左肺舌区の転移に対し4月15日CTガイド下経皮的ラジオ波焼灼術を施行した.穿刺直後に気胸となるもすぐに軽快し,胸腔ドレーン不要にて安全に術式終了,術後6日目に退院した.退院後の胸部CTにて腫瘍は液状壊死所見を呈していた.
索引用語
radio frequency ablation therapy, lung metastasis, hepatocellular carcinoma
別刷請求先
呉 成浩 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞65 名古屋大学大学院病態制御外科学
受理年月日
2003年9月24日
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