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第39巻 第10号 2006年10月 [目次] [全文 ( PDF 557KB)]
症例報告

腹腔鏡手術を施行した横隔膜傍裂孔ヘルニアの1例

新垣 雅人1)2), 児嶋 哲文1), 平口 悦郎1), 村上 貴久1), 松本 譲1), 寺本 賢一1)

函館中央病院外科1), 北海道大学大学院医学研究科腫瘍外科2)

 横隔膜ヘルニアの1型であるまれな傍裂孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は70歳の女性で,固形物摂取時の嚥下困難と嘔吐を主訴に,当院を受診した.上部消化管内視鏡検査とバリウム検査にて,食道裂孔ヘルニアの傍食道型と術前診断した.手術は腹腔鏡下に行い,食道胃接合部および胃上部付近を剥離し,後縦隔内に入り込んでいた胃穹隆部を整復したところ,ヘルニア門は左横隔膜にあり食道裂孔との間には横隔膜脚が介在していた.横隔膜ヘルニア(傍裂孔ヘルニア)と判断し,ヘルニア門を閉鎖した後,食道胃接合部付近剥離による逆流を考慮してToupet法を施行した.術後経過は良好で,11日目に退院した.本症はまれな病態で,かつ術前診断が困難であることより術式の選択に迷うが,本例ではヘルニア門の閉鎖とToupet法を施行し良好な結果を得ることができたことから,本疾患に対し,状況に応じてToupet法などを用いることは有用と考えられる.

索引用語
parahiatal hernia, laparoscopic surgery, diaphragmatic hernia

日消外会誌 39: 1577-1581, 2006

別刷請求先
新垣 雅人 〒052-8511 伊達市末永町81 伊達赤十字病院外科

受理年月日
2006年3月22日

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