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第39巻 第10号 2006年10月 [目次] [全文 ( PDF 693KB)]
症例報告

爪楊枝誤飲による大腸穿孔の1例

森本 大樹, 川崎 健太郎, 高瀬 至郎, 神垣 隆, 生田 肇, 黒田 大介, 黒田 嘉和

神戸大学大学院消化器外科学, 市立加西病院外科

 症例は51歳の女性で,右下腹部痛を主訴に当科を受診した.右下腹部に圧痛を認めたが,腹膜刺激症状は認めなかった.血液検査では軽度の炎症所見を認めるのみであったが,腹部超音波検査で右下腹部に腫大した虫垂と思われる所見を認めたため,急性虫垂炎と診断し緊急手術目的にて同日入院となった.開腹すると,バウヒン弁よりやや肛門側の上行結腸の腸間膜対側にピンホール様の孔と膿瘍を認め,その腸間膜側は穿通して間膜内に膿瘍形成をしていた.腸管内腔に細い棒状の異物を触知したため異物誤飲による消化管穿孔と診断し,回盲部切除術,腹腔洗浄ドレナージを行った.異物は爪楊枝であった.急性腹症の診察においては,異物誤飲の可能性を念頭におく必要があると思われた.

索引用語
foreign body ingestion, toothpick, perforation

日消外会誌 39: 1617-1622, 2006

別刷請求先
森本 大樹 〒650-0017 神戸市中央区楠町7-5-2 神戸大学大学院消化器外科学

受理年月日
2006年2月22日

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