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第23巻 第1号 1990年1月 [目次] [全文 ( PDF 401KB)]
卒後教育セミナー

肝内胆管癌を合併した肝内結石症

角田 司

長崎大学医学部第2外科

 教室例を含めて文献上報告されている肝内胆管癌(CC)合併肝内結石症(IHS)の90例を集計し臨床病理学的に検討した.その結果は,(1)CCの合併はIHS全体の1.5~9.4%を占めた.(2)CC合併IHSは男性に多くみられた.(3)一般に40歳以上にみられ,60歳代に最も発生頻度が高かった.(4)20年以上にわたる病悩期間を有する症例が36%を占めた.(5)CC合併の術前診断率は41%にすぎず,臨床症状や画像所見およびtumor markerを含めた検査所見に特異的なものはなかった.(6)CCの主占居部位は左肝内胆管系が多かった.(7)IHSとCCの占居部位はきわめて高率に一致または近接していた.(8)治療として肝葉切除や区域切除が42例に施行された.(9)外科的治療を受けた75例の累積1,3,5年生存率は29,8.6,8.6%であった.以上より長期間にわたる胆管炎がCCの発生を促す可能性が考えられ,IHSの治療にあたっては早期に胆汁うっ滞及び感染を除去できる肝切除などを考慮すべきである.

索引用語
intrahepatic stones, cholangiocarcinoma, intrahepatic stones with cholangiocarcinoma

日消外会誌 23: 118-121, 1990

別刷請求先
角田 司 〒852 長崎市坂本町7-1 長崎大学医学部第2外科

受理年月日
1989年10月11日

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