有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第23巻 第3号 1990年3月 [目次] [全文 ( PDF 514KB)]
症例報告

子宮体癌と卵巣癌の根治術7年後に発生した同時性大腸4多発癌の1例

矢田 克嗣, 林 宏輔, 安芸 敏彦, 高橋 純一, 河村 哲雄, 小川 博康, 長嶺 慎一, 東 一也, 竹内 正

住友病院外科

 子宮体癌と卵巣癌の根治術7年後に発生した同時性大腸4多発癌の1例を経験した.
 症例は27歳,主婦.主訴は下血で,既往歴は20歳時,左卵巣癌,子宮体癌にて両側卵巣摘出術,子宮全摘術ならびにリンパ節郭清術をうけている.注腸検査の結果,上行結腸およびS状結腸癌ならびに直腸ポリープの診断のもと,右半結腸切除術,S状結腸切除術を行い,直腸ポリープも悪性が強く疑われたため直腸切断術も合わせ施行した.病理組織像は,上行結腸癌は高分化腺癌,S状結腸癌は粘液癌,直腸ポリープは中分化腺癌であった.術後経過は良好で13か月たった現在,再発の徴候は認めていない,本症例は,子宮体癌,卵巣癌の発症が20歳と若年であったこと,術後7年たって同時性大腸4多発癌が発生した若年者重複癌であるが,遺伝的背景はあきらかではないもののcancer family syndromeと共通する点が多く興味ある症例と思われた.

索引用語
multiple carcinomas of the large intestine, multiple primary carcinomas, cancer family syndrome

日消外会誌 23: 815-819, 1990

別刷請求先
矢田 克嗣 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第1外科

受理年月日
1989年11月8日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会