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第23巻 第7号 1990年7月 [目次] [全文 ( PDF 513KB)]
症例報告

ヘルパーT細胞性胃悪性リンパ腫の1症例

白石 恭史, 田中 聰, 前場 隆志, 山本 真也

香川医科大学第1外科

 61歳の男性に発症したT細胞性胃悪性リンパ腫の1例を報告する.原発巣は胃体部から幽門部に広がり,膵臓に直接浸潤していた.また,腹部大動脈周囲,腹腔動脈と上腸間膜動脈根部のリンパ節に多数転移がみられた.腫瘍細胞であるリンパ球の膜抗原を免疫組織化学的に検索したところ,ヘルパー型の形質を発現するT細胞であることがわかった.
 従来報告されている胃悪性リンパ腫のほとんどがB細胞性であり,本症例は本邦5例目にあたると思われる.本症例に対しては,胃全摘に続いてvincristin,cyclophosphamide,adriamicinおよびprednisolonによる化学療法を行った.その結果,化学療法開始後10か月目の腹部CTでは腹腔内に残存していた転移リンパ節塊が消失していた.

索引用語
T-cell lymphoma, gastric malignant lymphoma, immunohistochemical analysis

日消外会誌 23: 1872-1876, 1990

別刷請求先
白石 恭史 〒761-07 香川県木田郡三木町池戸1750-1 香川医科大学第1外科

受理年月日
1990年3月7日

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