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第23巻 第7号 1990年7月 [目次] [全文 ( PDF 494KB)]
症例報告

膵転移,胆嚢転移を認めた腎癌の2例

寺島 雅典, 安部 彦満, 菅 一徳, 松谷 富美夫**, 小林 謙太郎**, 伊藤 進**, 佐々木 亮孝1), 菅野 千治1), 斉藤 和好1), 冨地 信和2)

鹿角組合総合病院外科, 同 泌尿器科, 同 内科**, 岩手医科大学第1外科1), 同 第1病理2)

 腎摘後7年目に膵転移をきたした腎癌の1例と,胆嚢転移をみた腎癌の1例を経験したので報告する.
 症例1は65歳女性で,背部痛を主訴として来院した.既往歴として7年前に右腎癌にて右腎摘出術を受けていた.現症では異常を認めず,血液検査所見でも耐糖能障害を認める以外に異常を認めなかった.造影CTおよび血管造影にて濃染される比較的境界明瞭な腫瘍を,膵体部,膵尾部に各1個認め,膵体部尾部・脾切除術を施行した.病理組織学的検索にてclear cell typeの腎細胞癌の膵転移と診断された.
 症例2は61歳男性で,便秘を主訴として来院した.現症では異常所見なく,血液検査所見でも総ビリルビンが軽度高値を示す以外に異常を認めなかった.ERCPにて胆嚢底部に腫瘤を認め,血管造影にて胆嚢底部および右腎上極に腫瘍濃染像を認めた.右腎摘出術ならびに拡大胆嚢摘出術を施行した.病理組織学的検索で腎細胞癌および胆嚢転移と診断された.

索引用語
renal cell carcinoma, metastasis to the pancreas and gallbladder

日消外会誌 23: 1952-1956, 1990

別刷請求先
寺島 雅典 〒020 盛岡市内丸19-1 岩手医科大学第1外科

受理年月日
1990年2月14日

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