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第23巻 第12号 1990年12月 [目次] [全文 ( PDF 436KB)]
症例報告

肝内門脈走行異常を伴った左側胆嚢の2例

森山 茂, 森 孝郎, 梅枝 覚, 増田 亨, 下野 一子, 池田 哲也

社会保険羽津病院外科

 私どもは腹部超音波検査にて門脈左枝臍部を欠き,右前区域枝に臍部と類似した盲端を持ち,同部に肝円索の進入を認める肝内門脈走行異常を4例経験した.この内2例は開腹術が行われ,肝内索より左側にて肝床を形成している左側胆嚢であった.本邦では自験例を含め29例の左側胆嚢の報告を認め,門脈走行について記載のある7例中4例に自験例の様な肝内門脈走行異常を認める.このような門脈走行異常は,門脈発生過程で通常は消褪する右臍静脈が消褪せず残存し,肝円索になったために起こると考えられ,この時は胆道発生過程が正常でも胆嚢は肝円索より左側に位置しうる可能性がある.門脈走行の記載のある左側胆嚢7例中4例に門脈右枝に臍部を認める肝内門脈走行異常を認めたことより,左側胆嚢の発生機序にはGrossの説のほかに門脈発生異常が関与するのではないかと考える.

索引用語
left-sided gallbladder, intrahepatic portal vein anomaly, right round ligament

日消外会誌 23: 2813-2817, 1990

別刷請求先
森山 茂 〒511 桑名市大字北別所435 桑名市民病院外科

受理年月日
1990年9月12日

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