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第24巻 第4号 1991年4月 [目次] [全文 ( PDF 718KB)]
原著

実験的急性膵炎の血液凝固線溶系の検討―特に蛋白分解酵素阻害剤の投与効果について―

河 新洙, 佐竹 克介, 日裏 彰人, 西脇 英樹, 梅山 馨

大阪市立大学第1外科

 トリプシン加自家胆汁を主膵管内に高圧注入にて実験的急性膵炎犬を作成し,血液凝固線溶能について検討した.またprotease inhibitorであるFUT-175(フサン,鳥居薬品KK)とE-3123(PATM,エーザイ薬品KK)を投与しその影響を検討した.対照群(n=14)では血小板の減少,PTTの延長,fibrinogen,高分子キニノーゲン,AT-III,α2-PIの減少,FDP,FPA,Bβ15-42の増加など,DIC類似の凝血学的異常が認められた.FUT-175投与群(n=12)では,血小板数,fibrinogen,高分子キニノーゲン,AT-III,α2-PIの減少抑制,PTTの延長抑制,FDP,FPA,Bβ15-42の増加抑制がみられ,凝固線溶能に対する強い抑制作用がみられた.また,E-3123投与群(n=10)では,FUT-175に比して,抗凝固能亢進作用は弱く,線溶亢進の抑制はみられなかった.しかし,高分子キニノーゲンの強い減少抑制と明らかな血圧と脈圧の回復がみられ,kinin-kallikrein系を強く抑制するものと思われた.

索引用語
experimental acute pancreatitis, coagulo-hemolytic abnormalities, protease inhibitors

日消外会誌 24: 985-992, 1991

別刷請求先
河 新洙 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第1外科

受理年月日
1990年12月12日

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