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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 529KB)]
症例報告

肝外発育型肝細胞癌13例の検討

閑 啓太郎, 鴻巣 寛, 池 正敏, 城野 晃一, 堀井 淳史, 下出 賀運, 久保 速三, 糸井 啓純, 小林 雅夫, 園山 輝久, 内藤 和世, 山岸 久一, 岡 隆宏, 弘中 武, 塚本 賢治**

京都府立医科大学第2外科, 湖北総合病院, 明石市民病院**

 過去10年間の自験肝細胞癌切除症例129例のうち,独自の定義に基づき肝外発育型肝細胞癌とした13例を対象としてその患者背景,臨床病理学的特徴,外科治療と予後について検討した.その結果,(1)HBs抗原陽性率が高いこと(5/12,41.7%),(2)腫瘍径が大きいこと(平均腫瘍最大径7.2 cm),(3)肝外発育といえども腫瘍の肝内への進展を示す門脈侵襲(Vp)や肝内転移(IM)を伴った症例が多いこと(9/13,69.2%),(4)腫瘍を含めた系統的切除を施行した症例9例中4例に無再発生存例を認めたこと,(5)腫瘍茎を切除するだけの部分切除を施行した症例はすべて残肝再発をきたしたこと,の特徴が得られた.
 肝外発育型肝細胞癌は腫瘍の局在性により,巨大であっても肝切除範囲が少なくてすみ,肝機能障害が比較的高度なものでも切除可能な症例が多く切除率は良好とされているが,本検討結果を見るかぎりその予後向上のためには腫瘍を含めた系統的切除を可能なかぎり選択することが必要であると考えられた.

索引用語
hepatocellular carcinoma, extrahepatic growth

日消外会誌 24: 2032-2036, 1991

別刷請求先
閑 啓太郎 〒602 京都市上京区河原町広小路上ル梶井町465 京都府立医科大学第2外科

受理年月日
1991年3月13日

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