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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 410KB)]
症例報告

肝細胞癌と他臓器癌との重複癌症例

鬼束 惇義, 山田 直樹, 荒川 博徳1), 尾関 豊2), 日野 晃紹3), 飯田 辰美, 千賀 省始, 渡辺 敬, 林 勝知, 広瀬 一4)

海津郡医師会病院外科1), 国立東静病院外科2), 県立下呂温泉病院外科3), 岐阜大学第1外科4)

 肝細胞癌症例108例中,8例が他臓器癌との重複例で,これは全体の7.4%であった.うち同時性重複癌が7例で,異時性は1例のみであった.重複する癌としては胃癌がもっとも多く,肝細胞癌症例では食道静脈瘤のみならず胃癌の併存を念頭に置く必要があると考えられた.重複癌(n=8)と非重複癌(n=100)について比較検討した.肝硬変併存率は重複癌で62.5%,非重複癌で91%と重複癌で有意に低く,ICG 15分停滞率は重複癌で13.9±6.6%,非重複癌で22.9±13.0%と重複癌で有意に低値を示した.またHBs抗原の陽性率は重複癌で0%,非重複癌で29%と有意差はないが重複癌で低い傾向を認めた.重複癌の治療にあたっては,安全性と根治性さらには症状をも加味した,おのおのの症例にあった治療方針を決定する必要がある.

索引用語
hepatoma, hepatocellular carcinoma, double cancer

日消外会誌 24: 2037-2040, 1991

別刷請求先
鬼束 惇義 〒503-06 岐阜県海津郡海津町福江656-16 海津郡医師会病院外科

受理年月日
1991年2月13日

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