有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第24巻 第11号 1991年11月 [目次] [全文 ( PDF 403KB)]
症例報告

各種腫瘍マーカー陽性で膵管空腸側側吻合術後に正常化した慢性膵炎の1例

浦 一秀, 玉城 哲, 塩竈 利昭, 松元 定次, 江藤 敏文, 瀬川 徹, 元島 幸一, 角田 司, 井沢 邦英, 土屋 凉一**

長崎大学医学部第2外科, 同 救急部, 島根医科大学**

 症例は52歳の男性でアルコール性慢性膵炎の診断をうけ当科を紹介され入院した.画像診断上は著明に拡張した主膵管および,多数の膵石が認められるも,膵癌を示唆するような腫瘤像は得られず,慢性膵炎の診断であった.しかし,血中CA19-9,CA50,Dupan-2,Elastase-1などの腫瘍マーカーはすべて正常値をこえて上昇していた.しかもこの患者のLewis血液型はLe(a-,b-)であった.Dupan-2を除くほかの腫瘍マーカーは膵管空腸側側吻合術後に正常値に復した.悪性疾患では血液でLe(a-,b-)型でも血中CA19-9が上昇する例はしばしば遭遇するが,良性疾患での報告は少ない.興味ある本症例の報告を行うとともにCA19-9上昇の機序を併せて検討した.

索引用語
carbohydrate antigen 19-9, Lewis blood type, chronic pancreatitis

日消外会誌 24: 2778-2781, 1991

別刷請求先
浦 一秀 〒852 長崎市坂本町7-1 長崎大学医学部第2外科

受理年月日
1991年5月8日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会