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第25巻 第10号 1992年10月 [目次] [全文 ( PDF 470KB)]
症例報告

Leser-Trélat微候により発見された早期胃癌の1例

今井 直基, 関野 昌宏, 清水 幸雄, 細野 竜司, 後藤 全宏, 加納 宣康, 田辺 博, 福嶋 信夫

岐阜県厚生連総合病院養老中央病院外科, 同 皮膚科

 Leser-Trélat微候は老人性疣贅が急速に増加・増大するものであり,主として内臓の悪性腫瘍を合併することが多い.われわれは,本微候を契機として発見された早期胃癌の1例を経験したので報告する.症例:62歳,男性.主訴:皮膚そう痒.現病歴:平成3年2月皮膚そう痒あり当院皮膚科を受診.同年5月同科再診時,背部および腹部に多発する小さな淡褐色~黒褐色の丘疹を認めた.皮膚病理組織では老人性疣贅の所見に一致した.これらが短期間に増加したことよりLeser-Trélat微候と診断した.内臓悪性腫瘍の検索にて胃幽門前庭部後壁にIIc+IIa様病変を認めたため,胃亜全摘術+R2を施行した.胃病理組織ではtub1,m,n0,stage Iであった.現在まで疣贅の増加は認めていない.
 Leser-Trélat徴候と悪性腫瘍との病因的関連についての定説はないが,悪性腫瘍の早期発見・早期治療の面から,本症例は臨床的に非常に有意義なものと思われる.

索引用語
Leser-Trélar sign, early gastric cancer

日消外会誌 25: 2525-2529, 1992

別刷請求先
今井 直基 〒503-13 養老郡養老町押越986 岐阜県厚生連総合病院養老中央病院外科

受理年月日
1992年5月13日

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