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第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 720KB)]
特集

肝門部胆管癌予後因子の検討―5年以上生存10例と5年未満生存58例の比較―

轟 健, 川本 徹, 野末 睦, 小池 直人, 加藤 修志, 折居 和雄

筑波大学臨床医学系外科

 肝門部胆管癌は進行癌の状態で発見される症例が多く,切除率の向上にもかかわらず依然として予後不良である.われわれはこれまで68例の肝門部胆管癌を切除し,10例の5年以上の生存例を得ることが出来た.5年以上生存するために必要な条件を解明したいと考え,生存率曲線に有意差を生ずる因子の検出(log-rank test)と,5年以上生存群と5年未満生存群間に有意差を認める因子の検索(カイ二乗検定)を試みた.5年以上の生存には下記の10因子が必要条件であると考えられる.1.腫瘍は右肝管(Br),左肝管(B1),上部胆管(Bs)から中部胆管(Bm)に至る区分のいずれか3区分以下の領域を占め,2.肝側胆管への癌進展は左右いずれか一方の肝管で,3.組織学的胆嚢浸潤や膵浸潤がなく,4.組織学的癌深達度が漿膜に達していない,5.stage I またはstage II(T1-2,N0,M0)の,6.乳頭腺癌で,7.血管合併切除を必要とせずに,8.剥離面および,9.肝側断端に癌浸潤陰性の,10.治癒切除である.

索引用語
prognostic factors of hilar bile duct cancer

日消外会誌 26: 1130-1136, 1993

別刷請求先
轟 健 〒305 つくば市天王台1-1-1 筑波大学臨床医学系外科

受理年月日
1992年12月9日

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