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第26巻 第4号 1993年4月 [目次] [全文 ( PDF 438KB)]
特集

進行胆道癌に対する拡大手術の意義―長期生存をうるために―

梛野 正人, 二村 雄次, 早川 直和, 神谷 順一, 近藤 哲

名古屋大学医学部第1外科

 胆道癌の中でも治療が困難とされるstage IV胆嚢癌と肝門部胆管癌について長期生存をうるための条件を検討した.stage IV胆嚢癌ではp,h,n4のいずれかが(+)の場合3年生存率5.6%,50%生存期間9.8か月とその予後は極めて不良であり,根治切除の適応はないと考えられた.一方,p,h,n4のすべてが(-)であれば5年生存率は32.8%と比較的良好で,積極的に切除を行うべきである.肝門部胆管癌では局所解剖と局在診断を沿った的確な肝区域切除術を行えば,stage I~IIIの5年生存率は43.3%と良好であった.一方,stage IVの予後は5年生存率21.5%とstage I~IIIより有意に不良であったが,hinf3,ginf3,vs(+)など局所の因子でstage IVとなった症例は長期生存例も多く,積極的に切除を行うべきである.また,percutaneous transhepatic biliary drainage(PTBD)瘻孔再発,PTBDや術中胆管切離の際の胆汁漏出に起因すると思われる腹膜再発が認められ,この対策が重要である.

索引用語
stage-IV carcinoma of the gallbladder, carcinoma of the hepatic hilus, hepatic segmentectomy

日消外会誌 26: 1137-1141, 1993

別刷請求先
梛野 正人 〒466 名古屋市昭和区鶴舞町65 名古屋大学医学部第1外科

受理年月日
1992年12月9日

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