卒後教育セミナー
食道静脈瘤の治療―内視鏡的硬化療法―
幕内 博康
東海大学外科
内視鏡的硬化療法は1978年高瀬により本邦に導入されて以来急速に普及して,食道胃静脈瘤の第1選択の治療法となるに至った.
内視鏡的硬化療法の原理,再発・再出血しない硬化療法の手技につき解説した.また,巨木型静脈瘤や胃底部静脈瘤など血流量の多い静脈瘤に対しては,濃度の高い無水エタノールやcyanoarylateを用いること.肝機能不良例には全身的影響の少ないesophageal varices ligation(EVL)やcyanoa-crylateを用いること.肝癌合併例に対する硬化療法の適応や胃静脈瘤に対する硬化療法の注意点などにつき述べた.
索引用語
endoscopic sclerotherapy for esophageal varices, endoscopic sclerotherapy for gastric varices
別刷請求先
幕内 博康 〒259-11 伊勢原市望星台 東海大学医学部第2外科
受理年月日
1993年11月1日
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