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第28巻 第4号 1995年4月 [目次] [全文 ( PDF 490KB)]
特集

胃切除術後早期吻合部狭窄に対する茯苓飲の効果

服部 和伸1), 神林 清作2), 佐藤 博文2), 小島 道久2), 渡辺 透3), 大村 健二3)

木島病院外科1), 横浜栄共済病院外科2), 金沢大学第1外科3)

 胃切除術後早期吻合部狭窄症状を改善する目的で茯苓飲を投与し,その作用機序について実験的研究を行った.胃切除術を施行した64例のうち25例(39%)で狭窄症状を訴え,14例に茯苓飲を投与し(A群),11例は投与しなかった(B群).A群14例のうち12例(85.7%)において1週間以内に症状の消失を認めた.症状消失期間はA群は5日間,B群は13.2日と茯苓飲投与により有意に短縮した.造影所見の残胃拡張・吻合部通過の程度に有意差は認めなかった.ラットの腺胃1/2切除後,Billroth I法で再建し,茯苓飲・六君子湯・水道水を投与し,5日後の残胃の容量・pH・病理組織を検討した.残胃の容量・pHに差はなかった,茯苓飲投与により有意に残胃側吻合部の粘膜下層の浮腫の軽減を認めた.以上より,茯苓飲投与により吻合部の浮腫を軽減することにより,自覚症状を速やかに改善するものと思われた.

索引用語
Bukuryo-in, early anastomotic stenosis, submucosal edema of the anastomosis

日消外会誌 28: 966-970, 1995

別刷請求先
服部 和伸 〒920 金沢市松寺町子41 木島病院外科

受理年月日
1994年12月7日

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