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第29巻 第7号 1996年7月 [目次] [全文 ( PDF 511KB)]
臨床経験

抗精神病薬を長期間服用していた精神分裂病患者8例の消化器外科治療経験

三好 和也, 松井 武志, 雁木 淳一, 篠浦 先, 折田 薫三

公立周桑病院外科, 岡山大学第1外科*

 1992年から1994年末までの3年間に,20年以上の長期にわたり抗精神病薬の内服治療を受けてきた8例の精神分裂病患者について消化器外科手術を経験した.手術の対象となった疾患は胆石症2例,急性胆嚢炎2例,虫垂炎の穿孔による汎発性腹膜炎2例,肝内結石症と横行結腸癌が各1例であった.術後の合併症は胆管空腸吻合の縫合不全と麻痺性イレウスを各1例に認めたのみで,突然死例はなかった.横行結腸癌で閉塞性イレウスをきたした1例を除いて,抗精神病薬は手術の前日まで減量せずに継続した.手術の翌日から抗精神病薬の就眠前の非経口投与を開始し,食餌開始にあわせて術前の経口剤を再開した.4例に精神症状が見られたが,いずれも軽症で外科的管理上問題にならなかった.精神分裂病患者の安全な周術期管理のためには精神科医の協力による精神的ケアが重要であった.

索引用語
schizophrenia, gastroenterological surgery, antipsychotic agent

日消外会誌 29: 1716-1720, 1996

別刷請求先
三好 和也 〒799-13 東予市壬生川131 公立周桑病院外科

受理年月日
1996年2月14日

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