有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第30巻 第3号 1997年3月 [目次] [全文 ( PDF 493KB)]
症例報告

食道癌と肝細胞癌の同時性重複癌の1切除例

本田 五郎, 山崎 信保, 嶌原 康行, 岡上 豊猛, 上原 徹也, 八木 草彦, 倉員 敏明, 梶原 伸介, 坂尾 寿彦, 木下 研一

市立宇和島病院外科, 愛媛大学医学部第1外科

 症例はB型肝炎による肝硬変を持つ45歳の男性で,表在性食道癌と肝右葉の大小多発性の肝細胞癌(HCC)の重複癌の診断で当科へ入院した.入院後,肝動脈からのlipiodolizationと右肝動脈のTAEを行い,UFT®の経口投与と2か月間で4回のCDDPの全身投与を行った.HCCは著明な縮小が見られ肝左葉にも病変を認めなかったが,食道病変は消滅しなかったため食道癌には切除術が必要と判断し,1期的に食道抜去術および肝右葉切除術を施行した.食道は中分化型扁平上皮癌で深達度はm3であった.肝はHCCであったがTAEが著効し分化度の判定は困難であった.術後経過は順調であったが9か月目に残肝に3個のHCCの小結節再発を認めた.しかし術後22か月を経過した現在,経皮的エタノール注入療法およびTAEを用いて良好なコントロールを得ている.

索引用語
esophageal carcinoma, hepatocellular carcinoma, synchronous carcinoma

日消外会誌 30: 759-763, 1997

別刷請求先
本田 五郎 〒798 宇和島市御殿町1-1 市立宇和島病院外科

受理年月日
1996年10月9日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会