症例報告
胆嚢癌肉腫の1例
西蔭 徹郎, 山崎 繁, 永井 鑑, 若山 宏, 三浦 則正
太田西ノ内病院外科
症例は69歳の男性.主訴は右季肋間痛.他院のCTにて胆嚢腫瘤を指摘され当院に紹介入院となった.当院の超音波検査では胆嚢底部に径30 mmの内部エコー不均一な腫瘤を認めた.胆嚢悪性腫瘍の診断で胆摘,肝床切除郭清術を施行.病変は30×20×25 mm大で,胆嚢底部肝床側原発の腫瘤性病変であり,病理組織学的検索にて横絞筋肉腫と腺癌からなる胆嚢癌肉腫と診断された.術後4年9カ月経過した現在現発の兆候を認めていない.
索引用語
carcinosarcoma of the gallbladder, rhabdomyosarcoma of the gallbladder
日消外会誌 30: 1856-1860, 1997
別刷請求先
西蔭 徹郎 〒113 東京都文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学第1外科
受理年月日
1997年3月19日
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