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第30巻 第10号 1997年10月 [目次] [全文 ( PDF 487KB)]
症例報告

Granulocyte-colony stimulating factor産生胃癌の1例

相本 隆幸1)2), 吉田 初雄, 湖山 信篤, 二瓶 光博, 左近司 光明1), 恩田 昌彦2)

慈山会医学研究所付属坪井病院外科1), 日本医科大学第1外科2)

 症例は55歳の男性.食欲不振を主訴に来院.入院時検査で白血球増多(21,200/mm3)を示した.胃透視および胃内視鏡検査で幽門前庭部に2型進行胃癌を認め,1995年10月30日幽門側胃切除術(D2)を施行した.手術的進行程度はT2,N2,P0,H0,Stage IIIaで,腫瘍径は110×90 mm,肉眼分類は5T2であった.また,病理組織学的にはpap,ss,ly3,V3,n2であつた.術後の白血球数は第3病日の19,200/mm3から第28病日の7,200/mm3まで低下し,血中G-CSF値も第3病日の195 pg/mlより第28病日の60 pg/mlまで下降した.術後経過は良好で,1996年1月20日経快退院した.一方,抗G-CSF抗体を用いた免疫組織染色では腫瘍の細胞質が陽性を示した.以上よりG-CSF産生胃癌と診断した.本邦でのG-CSF産生胃癌の報告は自験例を含め7例にすぎない.今回,極めてまれなG-CSF産生胃癌の1例を経験したので本邦報告例の検討を含め報告する.

索引用語
granulocyte-colony stimulating factor, gastric carcinoma

日消外会誌 30: 2004-2008, 1997

別刷請求先
相本 隆幸 〒963-01 福島県郡山市安積町長久保1-10-13 坪井病院外科

受理年月日
1997年4月23日

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