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第33巻 第4号 2000年4月 [目次] [全文 ( PDF 67KB)]
原著

胃癌における細胞周期調節因子の発現と悪性度 ―特に粘膜下層浸潤胃癌について―

香川 佳寛, 吉田 和弘, 西本 直樹, 矢野 康生, 平井 敏弘, 峠 哲哉

広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科

 胃癌における細胞周期調節因子の発現を検討した.まず,胃癌の悪性度と相関するp27Kip1(以下,p27と略記),p27により活性が抑制されるcyclin Eの発現を検討した後,sm胃癌についてp27,cyclin E,p53,p21WAF1(以下,p21と略記)を検討し,リンパ節転移の予測について考察した.胃癌178例の検討では,低分化,進行した症例でp27低発現であった.また,リンパ節転移陽性症例はcyclin E高発現で,さらにp27低発現かつcyclin E高発現症例ではより強い相関を認めた.
 予後に関して検討したが,p27,cyclin Eの発現の高低による有意な差は認められなかった.
 一方,sm胃癌69例の検討ではp27発現低下はリンパ節転移とは関連せず,cyclin E,p21高発現が関連していた.p53はリンパ節転移とは関連しなかった.以上,胃癌ではp27の発現低下は悪性度に関連する重要な因子であるが,リンパ節転移に関しては,cyclin Eが関連する因子として考えられた.

索引用語
gastric carcioma, submucosal invasion, p27Kip1, cell cycle regulator, lymph node metastasis

日消外会誌 33: 433-439, 2000

別刷請求先
香川 佳寛 〒734-8553 広島市南区霞1-2-3 広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科

受理年月日
2000年1月26日

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