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第33巻 第8号 2000年8月 [目次] [全文 ( PDF 102KB)]
症例報告

進行性狭窄を呈した食道のinflammatory pseudotumorの1例

鈴木 修司, 林 恒男, 田中 精一, 今里 雅之, 武雄 康悦, 梁取 絵美子, 木村 政人, 鈴木 衛, 羽生 富士夫, 笠島 武

八王子消化器病院, 東京女子医科大学第2病理

 症例は63歳の男性.吐血を主訴に近医入院.入院後,消化管造影検査にて下部食道の狭窄を指摘され,食道腫瘍を疑われ当院転院となった.消化管造影検査にて下部食道に全周性狭窄と潰瘍病変を認めた.また,内視鏡検査にて多発性食道潰瘍瘢痕と門歯列より約35 cmでの全周性狭窄を認めた.CT検査でも同部位での全周性壁肥厚を認めた.通過障害が,高度となったため,食道切除を施行した.標本では潰瘍性病変と全周性壁肥厚像を認め,病理検査では線維芽細胞の増生像,反応性血管増生像,異型のない形質細胞,小型リンパ球,好酸球,多核白血球などの浸潤像より,食道のinflammatory pseudotumor(IPT)と診断された.術後経過は良好であった.食道に発生したIPTはこれまで極めてまれとされている.我々は進行性に食道狭窄を呈したIPTを経験したので若干の文献的考察を含め報告した.

索引用語
inflammatory pseudotumor, gastroesophageal reflux, inflammatory fibroid polyp

日消外会誌 33: 1483-1487, 2000

別刷請求先
鈴木 修司 〒192-0904 八王子市子安3-18-1 八王子消化器病院

受理年月日
2000年3月22日

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