原著
大腸癌肝転移のCEAダブリングタイムと生存期間
宮本 栄, 穴澤 貞夫, 山崎 洋次
東京慈恵会医科大学外科
大腸癌肝転移症例の無治療例15例を対象としてCEAダブリングタイムと血中CEA値が指数関数的上昇を開始してからの生存期間との関係について検討した.両者の間には有意な相関関係があり(相関係数r=0.7754),血中CEA値が指数関数的上昇を開始してからの生存期間は各症例のCEAダブリングタイムの8.5±3.1倍であった.このように大腸癌肝転移症例ではCEAダブリングタイムを測定すれば無治療の場合の余命が推定できる.
索引用語
hepatic metastasis, colorectal cancer, CEA doubling time
別刷請求先
宮本 栄 〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8 東京慈恵会医科大学外科
受理年月日
2000年10月31日
 |
PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です |
|