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第34巻 第4号 2001年4月 [目次] [全文 ( PDF 148KB)]
原著

肝虚血再灌流障害におけるischemic preconditioningの肝保護効果:肝組織グリコーゲン消費の関係について

濱田 清誠

獨協医科大学第2外科

 肝虚血再灌流障害に対するischemic preconditioning(以下,IPと略す)の効果をラットを用いて,10分虚血5分再灌流群(A群),30分虚血5分再灌流群(B群),無虚血前処置群(C群)の各群を作成し,以下の項目を検討した.術前,IP後,60分全肝虚血後,再灌流60分および120分後に血清AST,ALT,尿酸値,肝組織グリコーゲン値,乳酸値,肝組織energy charge,肝組織血流量および組織像を検討した.A群はB群,C群と比較して再灌流60分後にAST,ALT,肝組織乳酸値が低値を示し,肝組織グリコーゲンは消費され,肝組織血流量も良好に維持された.また,組織学的に細胞傷害の程度が最も軽く,経時的にグリコーゲン量は減少した.以上より,10分虚血5分再灌流によるIPは再灌流後の肝細胞障害を軽減する上で有効であり,IPの肝保護効果には肝組織グリコーゲンの消費が深く関与していると考えられた.

索引用語
ischemic preconditioning, glycogen consumption in the liver tissue, uric acid, lactate, pringle maneuver

日消外会誌 34: 307-315, 2001

別刷請求先
濱田 清誠 〒321-0293 栃木県下都賀郡壬生町北小林880 獨協医科大学第2外科

受理年月日
2000年12月19日

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