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第34巻 第6号 2001年6月 [目次] [全文 ( PDF 89KB)]
症例報告

内視鏡的粘膜切除術を施行しえた残胃 signet-ring cell carcinoma の2例

葛城 圭1), 小野田 尚佳1)2), 佐藤 成, 綾 誠, 山下 好人, 澤田 鉄二, 前田 清, 大平 雅一, 加藤 保之2), 平川 弘聖1)

大阪市立大学第1外科1), 同 老年医学研究部門腫瘍分野2)

 胃癌根治手術後,残胃の内視鏡的フォローアップにより発見され,内視鏡的粘膜切除術(以下,EMR と略記)を施行しえた,残胃のsignet-ring cell carcinoma の2症例を経験した.症例1は51歳の女性.1995年に早期胃癌で幽門側切除術施行(Billroth I 法再建),根治切除であった.1年6か月後,術後の内視鏡検査にて残胃に微小な IIb 病変を認め EMR 施行,4年4か月後の現在も著変を認めていない.症例2は49歳の男性.1994年に早期胃癌で幽門側切除術施行(Billroth I 法再建),根治切除であった.4年7か月後,術後の内視鏡検査にて残胃に微小な IIb 病変を認め EMR 施行,2年1か月後の現在も異常を認めていない.2症例とも病変は内視鏡的には発赤を有する背景粘膜上の小白斑として認められ,Helicobacter pylori 陽性であった.また,定期的検査により,無症状のうちに QOL を低下させることなく,残胃の癌を低侵襲の内視鏡的治療により加療しえた点で示唆に富む症例と考えられた.

索引用語
early gastric cancer in gastric remnant, EMR, signet-ring cell carcinoma

日消外会誌 34: 566-570, 2001

別刷請求先
葛城 圭 〒545-8585 大阪市阿倍野区旭町1-4-3 大阪市立大学第1外科

受理年月日
2001年2月28日

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