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第35巻 第1号 2002年1月 [目次] [全文 ( PDF 65KB)]
原著

外因性液状フィブリングルー製剤の事前調整の可能性に関する実験的検討

鈴木 正徳, 小野川 徹, 海野 倫明, 遠藤 公人, 片寄 友, 竹内 丙午, 及川 昌也, 近藤 典子, 松野 正紀

東北大学大学院消化器外科学分野

 目的:用時調整が原則である液状フィブリングルー製剤において,使用前に予め溶解して使用する事前調整が可能か否かについて検討した.方法:アベンティス・ファーマ社製Beriplast®でA液およびB液を作製し,A液,B液の経時的粘度測定,ブタ皮膚切片法を用いた抗張力測定,調剤後のフィブリノゲン活性,トロンビン活性と第XIII因子の力価試験,およびA液,B液の経時的細菌繁殖試験を,室温時(20~25℃),冷所保管時(6℃)および37℃の3条件下において実施した.結果:(1)抗張力:10日間,いずれもの条件下においても抗張力の低下は認められなかった.(2)粘度:各種温度下でのA液の粘度は溶解後3日まで著変なし.B液は溶解直後から10日後まで不変.(3)各種成分の力価:フィブリノゲン活性および第XIII因子活性の経時的変化は僅かであったが,トロンビン活性はすべての試料で3日までに48.9~63%に減少し,その後も次第に活性は低下した.(4)無菌試験:A液,B液の調整直後,および10日後に検討では無菌であった.結論:生体接着剤としての効果の面からBeriplast®の事前調整は十分可能である.

索引用語
fibrin glue, biological adhesives

日消外会誌 35: 18-23, 2002

別刷請求先
鈴木 正徳 〒980-8574 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座消化器外科学分野

受理年月日
2001年9月19日

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