有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第38巻 第12号 2005年12月 [目次] [全文 ( PDF 500KB)]
症例報告

術後病理診断にてsplenic marginal zone lymphomaと診断されたITPの1症例

田中 麻紀子, 内藤 弘之, 山本 寛, 丹後 泰久, 谷 徹, 石田 光明1), 九嶋 亮治2), 岡部 英俊1)2)

滋賀医科大学外科学講座, 同 検査部1), 同 病理部2)

 症例は30歳の女性で,5年前より特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura;以下,ITP)の診断のもと,当院内科にて副腎皮質ステロイドによる治療が行われていたが,血小板数の改善は不良であった.今回,血小板数が0.7×104/μlまで減少したために脾臓摘出術を目的として当科外科に紹介となった.術前にγ-グロブリン製剤の大量療法を施行したが血小板数の上昇は2.4×104/μlにとどまった.Hand-assisited laparoscopic surgery(以下,HALS)による脾臓摘出術を施行し,摘出脾臓の病理診断でsplenic marginal zone lymphoma(以下,SMZL)の診断を得た.SMZLは自己免疫性疾患の合併が報告されており,また本症例で脾臓摘出後に血小板数以外にPAIgG値の正常化が見られたことより,本症例のITPはSMZLに伴って発症した可能性が示唆された.また,脾臓摘出症例には本症例のような場合が存在し,術後病理診断を確実に行うことが必要であると思われた.

索引用語
splenic marginal zone lymphoma, idiopathic thrombocytopenic purpura, hand-assisted laparoscopic surgery

日消外会誌 38: 1816-1820, 2005

別刷請求先
田中 麻紀子 〒520-2192 大津市瀬田月輪町 滋賀医科大学外科

受理年月日
2005年6月22日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会