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第39巻 第11号 2006年11月 [目次] [全文 ( PDF 865KB)]
症例報告

卵巣癌術後に孤立性脾転移を来した1例

大井 正貴, 藤川 裕之, 大澤 亨, 東 崇明, 小池 宏, 三宅 哲也, 楠 正人

岡波総合病院外科, 三重大学消化管小児外科

 症例は59歳の女性で,左上腹部膨隆と食欲不振を主訴に2001年7月に当院を受診した.既往歴として9年前に卵巣癌の手術,化学療法をうけている.腹部CT,MRI所見より脾腫瘍と診断した.また,血清CA125値も高値であり,卵巣癌の転移が疑われたが,原発性脾腫瘍も否定しきれず同年8月に手術を施行した.腫瘍は脾門部にあり,他に転移や再発を疑う病変はみられず,横隔膜浸潤部を含めた脾摘術を施行した.病理組織学的検査の結果,卵巣癌原発巣と同様の低分化腺癌であったため卵巣癌術後孤立性脾転移と診断した.術後補助化学療法も行い,術後3年10か月を経過し,現在無再発生存中である.卵巣癌術後孤立性脾転移の報告例は比較的まれであるが,脾摘後化学療法が施行され比較的良好な成績が得られている症例もあり,積極的に脾摘術を施行すべきと考える.

索引用語
solitary splenic metastasis, ovarian cancer

日消外会誌 39: 1701-1706, 2006

別刷請求先
大井 正貴 〒514-8507 津市江戸橋2-174 三重大学消化管小児外科

受理年月日
2006年4月26日

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