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第40巻 第4号 2007年4月 [目次] [全文 ( PDF 423KB)]
症例報告

十二指腸内分泌細胞癌の1切除例

藤崎 滋1)3), 高階 幹1), 富田 凉一2), 高山 忠利3), 生沼 利倫4)

藤崎病院外科1), 日本歯科大学外科2), 日本大学消化器外科3), 同 病理4)

 症例は76歳の男性で,めまいを主訴に来院した.血液検査にて貧血が認められ,精査となった.腹部CTで膵頭部腹側に接して3 cm大の腫瘤があった.加えて,上部消化管内視鏡検査で十二指腸球部後壁に2型の腫瘍を認め,生検で十二指腸癌であった.リンパ節転移を伴った十二指腸癌の診断で,十二指腸部分切除かつ転移リンパ節切除を施行した.組織学的には内分泌細胞癌であった.術後補助化学療法としてテガフール300 mgの内服投与を約1年間施行した.術後36か月経過しているが,無再発生存中である.

索引用語
neuroendocrine carcinoma, duodenum

日消外会誌 40: 405-409, 2007

別刷請求先
藤崎  滋 〒136-0076 江東区南砂1-25-11 藤崎病院外科

受理年月日
2006年9月27日

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